記事第一弾です。緊張。
勝つためには正しくシコれ。
テニスにおけるシコラーとは、自分が極力ミスの少ないショットを打つことで、自分の失点を極力防ぐ戦法です。
https://tennis.j-treasure.com/sikora-pro/
みんなやるやるシコるテニス。英語ではretrieverっていうらしいですね(1993,ギルバート、ジェイミソン)。走り回ってミスしないテニスが一番イメージに近いかなぁと思います。そういう場合、
- 相手より1球でも多く返す
- しんどい思いをしてでも返す
- 体力の限界までがんばって返す
- 結果、勝つ
というイメージでいる人が多いのではないでしょうか。じゃあシコるテニスってどこに打てばいいのでしょうかね。ちょっと考えてみましょう。
1.オープンコート。相手も走らせて消耗戦へ。
2.クロスコート。自分のリスクを減らす。
3.ストレート。たまには攻撃的に。
ほとんどの自称シコラーは1.をやって相手の調子を上げてしまい、同格と格上に手も足も出ずに負けます。
中級シコラーは2.をやります。これはわりとありなのですが、なぜか初級シコラーだったときより疲れるし、なぜか相手のボールが強烈な気がしてきます。なぜか自分の負担が大きくなるわけですね。相手を走らせるのをやめ、自分のミスをさらに減らしたはずなのにラリーはもっと長くなるわけです。なぜだろう?
結局、格上や同格相手とシコるのではなく、格下に対してミスしない舐めプに近いテニスをして勝つのに慣れていると、シコりでヒリヒリした勝負ができないわけです。
ちなみに3を選ぶ人はそうとう変態です。なんでいちばんリスクの高いところを通し続けるのか? でも相手としてはミスなくすばやくボールが返ってくるからつらいかもしれませんね。まあ守備範囲は狭いので崩せないと思いますが※後述
じゃあ駆け引きを兼ねながらシコるにはどうしたらいいか?
2.クロスコート返球のその先をやりましょう。
つまり、2.5.クロス方向返球、かつ球の落下地点はセンター、方向つきのセンター返し
をやるべきです。
センター返しはジョコビッチ対策でメドベデフが採用したり、格上相手にジル・シモンがよく採用しているのでめちゃめちゃ有用な戦術です。
しかし、センター返しシコりはクロスシコりとどう違うのでしょうか?
自分の守備範囲を確定せよ。
センターシコりをすると、相手はどんなに球威を強めてコースを狙っても、せいぜいテニスコートに沿った軌道のボールしか作れません。つまり自分はサイド移動の幅を小さくできます。早いテンポでコートを使いたい選手からすると、速いテンポで打ち込んではみるもののコートの幅が狭い分エースを狙えません。こちら有利です。
結局、われわれシコラーを動かすためには前後の動きを作るしかなく、ループボール以外の選択肢がなくなり、われわれの大好きな遅くてエースが出てこない展開に持ち込めるわけです。もちろん相手がこのことに気づかず、エース狙いの無謀なボールを打ち続けてくれれば、エラーマシン作成ができるのでこちら有利です。
ちなみに、これをやってるシモンすらハイテンポと広角ストロークで正面からぶちのめしたのが錦織圭です。テクに裏付けられた攻撃力があるヤツにはセンター返しクロスシコりは通じないのですが、とりあえず一般レベルであり自分にそこそこのボール返球技術があれば、センターシコりは有用なはずです。
また、相手がイラつきながらループボールを繰り出すとき、自分から叩けるときがあればセンターバコりを混ぜておくと、相手の体勢を崩せてなぜかポイントになりがちです。センターにバコるのはズれてもナイスコースでインになりがちですし、センターにバコれてしまえば相手の足を止めて返球を強制できるので、真ん中で精力的に足を動かすことのできる上級者でもない限りなぜかUFE(アンフォーストエラー)を作れてしまいます。実質エースみたいなもんです。というか、なんとか触れた強打を打ちミスすると、ナイスコースでエースをとられるよりも凹む人って実はとっても多いですよね。自分に置き換えてみてもわかると思います! ミスのときの感覚が手に残り、次の一球、次のラリーに影響する人がけっこう多いです。すると、センターシコり、とつぜんセンターバコりで相手からみたテニスコートをめちゃめちゃ小さくしてしまうのはこちらに有利、相手に不利を作り出す戦略です。
なにより、フットワークがよく足が速い選手を潰すためにはセンターシコりが最高です。なんてったってコートカバーをさせないんですもの。相手がサボりたい人なら通用しないですが、相手が走り回って相手に勝ちたい人ならイラつくはずです。走らせてもらえないし同じところから打たされコースをちらしてもうまく行かない、という状況をつくれば、走ってカウンターするときに広角ストロークでエースをとる、という攻撃パターンを封じられるわけです。
球種を増やせばシコりは攻撃。
センターシコりの最中は、バックのクロスのスライスとトップスピンを混ぜる、フォアのクロスのトップスピンとフォアのクロスのスライスを混ぜてあげるとより相手の慣れを防ぎミスを誘えます。なによりセンターに打っておけばこちらはセンターのちょい対角線寄りに張っておき、相手の雑なストレートはインかアウトかすぐウォッチできます。
シコるならネットをとれ。
また、ど真ん中にアプローチしたあと、ネットにベタ詰めできれば相手のボールに高い確率で触れてしまうのもセンターシコり/センターバコり戦略においてきわめて有効な攻めです。アプローチの球種ですが、相手コートど真ん中にきれいな高めのロブが打てたら全力でベタ詰めしてみるのもありかと思います。相手の顔が一瞬自分から消えたタイミングで詰め、もし相手の返球が普通ボールや詰まったロブだったらボレーかスマッシュで決めてしまえます。
勝つシコりとは自分のペースを相手に強要することだ。
自分は多い選択肢の中でローリスクでボールを打ち、相手の選択肢を狭める、というのがシコりの本質だと思います。相手からすると
- コースだけは同じ、センター寄り→どこに打っても広角にならない、攻めるとミスするリスク
- 球種と展開が読めない→スピン、スライス、突然バコり、ロブ→ネット、アプローチすべてを警戒しなければならない
- 距離を移動しないので足が止まる→4-4くらいは集中できてもその先ミス増
という感じになるわけです。逆に、自分からのボールがワンパターンにしかならない場合、シコりはやめたほうがいいです。練習して自分の球種やパターン増やそう…?

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